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My Interests

 人の生き方は実に様々です。私は人の多様性がどのようにして生まれるのかについて、環境や行動、文化の視点から研究しています。
 なかでも特にヒトの妊孕力(にんようりょく)の多様性に興味をもっています。妊孕力とは、子どもを生む生物学的な能力、いわゆる「妊娠しやすさ」をさします。生まれた子どもの数である出生力は測定が容易ですが、妊孕力は直接測ることができないので、代わりに妊娠待ち時間を測定します。妊娠待ち時間とは避妊をやめてから妊娠するまでにかかる期間の長さのことで、妊娠待ち時間が短いと妊孕力が高く、逆に長いと妊孕力が低いことになります。
 これまでに日本の女性を対象として、妊娠待ち時間について聞き取る調査を実施しました。また、妊娠待ち時間に影響する、年齢などの生物学的要因や行動要因についても研究を行っています。
 現在進行中のプロジェクト「技術革新および環境化学物質は不妊を増加させたか」では、人類学、社会学、環境科学の研究者や医師らとの共同研究として、妊孕力に影響を及ぼす環境・行動・文化的要因に関する調査を実施しています。

CV

Detailed CV in English or Japanese

学歴
1991年3月 横浜市立東戸塚小学校 卒業
1998年3月 フェリス女学院高等学校 卒業
2002年3月28日 東京大学医学部健康科学・看護学科(現 健康総合科学科) 卒業
2004年3月24日 東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻 修士課程修了
2007年3月22日 東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻 博士課程修了(保健学博士)

職歴
2007年4月1日 東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻 人類生態学教室 助教
2018年6月1日 東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻 人類生態学教室 准教授

Research

ベビ待ち調査

 避妊をやめてから妊娠するまでにかかる期間の長さを「妊娠待ち時間」といいます。
日本の女性の妊娠待ち時間はどのくらい?
年齢によって妊娠待ち時間は変わる?
ベビ待ち調査は、このような問いに対する答えを探すための学術調査です。

【ベビ待ち調査研究の成果発表】
学会

論文

技術・環境・妊孕力に関する学際研究
Interdisciplinary Investigation on the Technology, the Environment, and Fertility. (IITEF)

研究の目的・意義
日本は世界でもっとも多くの不妊治療が行われています。一方、情報革新がもたらした性情報・サービスの氾濫は、性にまつわる規範、倫理、行動を革命的に変化させました。また同時に、増え続ける環境化学物質への曝露は、ヒトの生殖機能を低下させています。本研究は、日本人を対象とし、人文学、社会科学ならびに環境科学の手法を用いて、「技術革新と環境化学物質が不妊を増加させた」という仮説を検証することを目的としています。
研究内容・方法
本研究では「技術革新と環境化学物質が不妊症を増加させた」という仮説を検証するため、
(1)技術革新が性規範および性行動に及ぼす影響
(2)環境化学物質への曝露が生殖機能および性行動に及ぼす影響
(3)性行動および生殖機能が不妊症に及ぼす影響
の3つについて調査研究を実施します。
研究プロジェクトチーム
氏名所属機関研究項目
研究代表者小西 祥子東京大学・大学院医学系研究科・准教授総括、モデル作成
グループリーダー森木 美恵国際基督教大学・教養学部・上級准教授インタビュー担当
分担者赤川 学東京大学・文学部・教授インタビュー担当
グループリーダー吉永 淳東洋大学・生命科学部・教授化学物質測定担当
分担者今井 秀樹東京医療保健大学・東が丘・立川看護学部・教授対象者募集、調査実施担当
分担者早乙女 智子ルイ・パストゥール医学研究センター・研究員性機能評価担当
グループリーダー岩本 晃明国際医療福祉大学・臨床医学研究センター・教授生殖機能評価担当
分担者山崎 一恭一般財団法人筑波麓仁会 筑波学園病院・泌尿器科医長生殖機能評価担当
分担者猪鼻 達治国際医療福祉大学・大学院・ 講師、胚培養士生殖機能評価担当
仮屋 ふみ子東京大学・大学院医学系研究科・学術支援職員事務担当
海外研究協力者
氏名所属機関
Kathleen A. O’Connorワシントン大学(米国)・人類学・名誉教授
J. Richard PilsnerUniversity of Massachusetts Amherst(米国)
Environmental Health Sciences in the School of Public Health and Health Sciences・准教授

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