「妊孕力(にんようりょく)」という、「妊娠する生物学的能力」を意味する学術用語があります。ここでは妊孕力の考え方と測り方についてまとめました。

妊孕力に対して出生力(しゅっしょうりょく)は「実際に生んだこどもの数」を指します。ニュース等でよく耳にする「合計特殊出生率」は、出生力の指標の1つで、ある期間に女性が生んだ子どもの数から計算する指標です。出生力は生まれた子どもの数から直接計算できるのに対して、妊孕力は直接測ることができません。

妊孕力の間接的な指標として、妊娠待ち時間(受胎待ち時間ともいいます)が使われます。カップルが避妊をやめてから妊娠するまでにかかった期間の長さが妊娠待ち時間です。妊娠待ち時間が長ければ妊孕力が低く、逆に短ければ妊孕力が高いことになります。ただし妊娠待ち時間は個人ではなく集団の妊孕力を相対的に評価するのに使います。というのは、実際にある人が避妊をやめてから妊娠するまでに要する期間は、妊孕力以外の要素の影響も受けるため、必ずしも妊娠待ち時間の長短と個人の妊孕力の高低が対応するわけではないからです。

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